第78章 決別の時
★ジミーストーリー★
懐からみわちゃんの指輪を出して、
思わず頬擦りをする。
みわ
「あのね!この指輪をつけて買い物に行ったら…
おばちゃんに綺麗ねぇ〜って言われました!
わたし嬉しくて嬉しくて…自慢しちゃったんです。
そしたらね、おばちゃんが…愛されてるわねぇ〜って……
わたし退さんに愛されてるんだな〜って再確認しました!!」
凄く嬉しそうに話してくれたのを思い出す。
山崎
「……頬赤らめちゃって…可愛かったな……」
涙が頬を伝う。
何年経ってもきっと…
みわちゃんへの気持ちは変わらない…
だけど…
桜を嫁に迎えたのは間違いなく俺なんだから、
桜を不快な気持ちにさせちゃ駄目だ…
俺は……暗い夜空を見上げ誓った
指輪も……ラケットも……手放すと。