第78章 決別の時
★ジミーストーリー★
桜の気持ちを聞いて、
俺は随分戸惑った。
桜の気持ちも分かるけど、
正直…みわちゃんも俺の嫁だから亡くなった今でも、
恋い焦がれている。
桜との結婚は…
早かったと思ってた。
子供の為と言う気持ちと一生懸命頑張ってくれている
そんな桜の姿に惚れたと言うもあるけど…
周りの人間の影響があったのは否めない……
事実、桜との間に子をもうけないのも
まだみわちゃんへの気持ちが消えてないからだ。
会いたい。会いたい…会いたい……
本を閉じて縁側に出る
そこには先日からウチの子になった
やえちゃん(キャバリア)←桜が命名
とシバタが寄り添って寝ていた。
山崎
「……みわちゃん……」
こんな気持ちになるくらいなら、
沖田隊長みたいに独身を貫き通せば良かった…
だけど寂しさに負けて…不安に負けて……
今更なんでこんな情けない事を考えるのか自分が嫌になる。