第45章 伊達眼鏡 下
作業場は荒れていた……そして……
信じられない光景がそこにあった。
山崎
「萎絵田さん!!!!」
作業場の床で萎えたさんがお腹から血を流して倒れていた。
俺は萎絵田さんを抱きおこす
山崎
「大丈夫ですか!?」
萎絵田
「……ローガン…じゃないか……」
山崎
「山崎です。」
萎絵田
「私…悪は見逃せないたちでさ……深追いしちまって…このざまさ…」
話す萎絵田さんの腹からは血が止まらない
山崎
「………話さないで!!出血が酷い!!」
萎絵田さんのお腹を手で押さえる。
山崎
「桜!!!」
店内にいるはずの桜を呼ぶ
応答がない。
山崎
「萎絵田さん、もう少し頑張って!傷はそんなに深くないから!!」
萎絵田
「あたしゃ…ここで死ねるなら…….本望さ……」
(あんなにぶっきらぼうな萎絵田さんが、
こんな弱気になるなんてな….)
山崎
「何言ってんすか!一緒に此処を出ますよ!
少しだけ待っていてください。」
俺は弱った萎絵田さんを横に寝かせ、
店内にいる桜の元へ走った。