第4章 予
みわ
「ッ……」
伊東
「何故だ何故君は僕を選ばない?」
みわ
「ッ………」
(い、息が……できない……(´⊙ω⊙`)」
伊東
「僕を何故選ばない!?僕ほど完璧な奴はいないのに!!」
伊東さんの手の力が一層強くなる
(伊東さん…
どうして泣いているんだろ?
口調は荒々しくて怖いのに………)
私の首を締めている伊東さんは泣いていた。
涙の粒が私の頬に落ちる。
(って、あれ?
(´⊙ω⊙`)
なんだろあれ何!??)
伊東さんの顔から目線を天井に移すと、
丁度、私達の真上の天井板が外されたそこに
見覚えのある人の顔が私達の様子をアワアワしながらみていた。
(や、山崎さん!!?)
みわ
「ん”……ん”っ”!!!」
必死に助けを求めたら
山崎さんは私に静かにする様に人差し指を口の前に立て
落ち着けと指図してきた。
(ひ、酷い!!なんで助けてくれないの!??
死んだら毎日枕元に立ってやるんだからーーーッ!!)
伊東さん悲しそう→悲しいときは愛情が一番→抱きしめて愛情注入!!
(よし!一か八かの勝負!!)
わ、私は腕を精一杯伸ばして力一杯伊東さんを自分の方に引き寄せ、
体勢が崩れた所を見計らい無理やり引き寄せ抱きしめた。
伊東
「!!!」
みわ
「ゲホッ…ゲホッ……ゲホッゲホッ…」
抱き締めたのは良かったけれど、
首から手が離れたら咳が止まらなくなって
抱き締めているのに、
言葉がかけられない最悪な状態になってしまった。
伊東
「な、何をするだ君は!!離せ!」
みわ
「ゲホッ…嫌…ゲホッゲホッ…ですゲホッゲホッ!!」
伊東
「離さないと言うなら君を斬るぞ」
みわ
「ゲホッ……伊”東”ざん”…ゲホッ………泣いてるから……」
私はスピリチュアルカウンセラーにでもなったつもりで、
伊東さんに"愛しているよ、大好きよ"と言う念を
抱き締めながら送ってみた。
頭の片隅で何やってんだろ…とシラけてる自分に気付かないフリをして……