第34章 恋は病
?
「危なかったな…」
みわ
「すみません…ありがとうございます……」
母親として失格だ。私。
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「姉ちゃん…さっきから見てたんだが心ここに在らずみたいだな。
良かったら俺に話してみなよ。
時間なら……たっぷりある………からさ……」
一瞬サングラスに闇を感じたけれど、
優しい雰囲気についつい相談してしまう。
みわ
「あの…知り合いの男性が心を病んでしまったんです……」
?
「心を?」
みわ
「えぇ……
私が結婚もして夫も子供もいるのを知っているハズなのに、
好きって言えと迫ってきたり…
子供の事を自分の子供だと言ってみたり……
彼の心を病む前を知っているので……凄くショックで……」
サングラスの人は私の話を聞くと、
空を仰ぎ見る。
?
「ハツもそんな気持なんだろうなぁ……
俺の変貌振りを見る度に……」
みわ
「?」
?
「あっ、いや…ごめんよ。つい別居中の嫁さんと姉ちゃん重ねちまってさ!」
みわ
「あ…いぇ……どんな理由で別居したか分かりませんけど……
とっても優しい旦那さんをお持ちですね、奥さん。
早く一緒に住めると良いですねっ!」
?
「姉ちゃん……」