第3章 変
今日は朝から非番の小川さんの名代を務める事になった。
イボ
「アンタ!!チャッチャッと洗濯機回し始めなっ!!!
早くやんないと夕刻まで乾かないよっ!アンターーっ!!」
みわ
「は、はい!」
隊士さん一人一人の服のポケットなどを確認して次々と洗濯機へ入れていく。
(うわ……結構砂埃とかで汚れてる……
大変なんだろうな…お仕事…)
なんだかしんみりしてしまう作業
みわ
「ん…?あれ?」
ある隊士さんの上着のポケットから小さく畳まれた紙が出てきた。
紙を広げてみると、
小さな子供が描いたであろう絵だった。
みわ
「可愛いっー、パパへか……」
"パタパタパタパタ…”
みわ
「?」
洗濯場へ誰かが凄い勢いで入ってきた。
焦った隊士
「すみませーん!!!あの!!絵!絵は!!!?」
みわ
「…絵?…もしかして………」
私は手に持っていた絵を隊士さんに渡す
焦った隊士
「あった!!コレです!!良かったー!!!」
みわ
「ふふっ…良かったですね……」
焦った隊士
「5歳の娘が描いてくれたものなんです。
最近は忙しくてなかなか会えないから…
これを娘だと思って…」
そう言うと隊士さんは、身を翻し洗濯場を後にした。
(真選組の隊士さん達は皆さん独身なのかと思ってた…
結婚…許されてるんだ……)