第3章 変
廊下に出て庭を眺めると雨が降っていた。
みわ
「雨…………あっ!!!!部屋の窓開けっ放しだった!!」
私は急いで自室に向かう。
”パタパタパタ…”
バタンッ
おもいきりドアを開ける
みわ
「……や、や、や!!??」
山崎さんが部屋にいた。
山崎
「シーッ!!!」
山崎さんは私の口に人差し指を軽く乗せる。
みわ
「○×#%…?」
山崎
「……君に頼みたいことがある。
あまりゆっくり話せないから分かったら頷いて」
頷く
山崎
「明日から必ず朝夕君に電話をする。」
頷く
山崎
「特に何も話さないから、電話がかかってきたら直ぐに切ってもらって構わない。」
頷く
山崎
「これは俺が辞めるって言うまで続けるからね。」
頷く
山崎
「で、これからが大切なことなんだけど。
もし朝夕どちらかでも連絡が来なかったら、
剣斗に連絡が来ないと直ぐに伝えて欲しい。」
頷く
(剣斗って…けんちゃんの事…だよね?)
山崎
「剣斗と君はもう既に接触したって聞いてるけど間違いないよね?」
頷く
(やっぱりけんちゃんの事だ…
山崎さんと仲良いって本当だったんだ。)
山崎
「…良かった…話はこれだけ」
みわ
「あの!!電話って…ケータイですか?それともこの部屋の電話ですか…?」
山崎
「あ、ごめん。ケータイね、君のケータイ。」
みわ
「……あの番号知ってますか?」
山崎
「番号?大丈夫!大丈夫!もう調べてあるから。」
みわ
「(´⊙ω⊙`)」
山崎
「∑(゚Д゚)」
みわ
「(´⊙ω⊙`)」
山崎
「す、ストカーとかそ、そ、そんなんじゃないからッ…」
焦る山崎さん…
それだけ言うと窓から外へ飛び出し行ってしまった。
(冗談のようにけんちゃんが話していたあの事は、
本当だったんだ……(汗))
私は窓をしっかり閉めた