第28章 喧
★ジミーストーリー★
公園に着く。
(さて、どこに敷物を敷こうか…)
繋を乗せたベビーカーを押しながら考えていると、
初夏の陽気もあってか…
結を抱っこしながら歩いているみわちゃんの
色白の頬がほんのり赤みを帯びているのに気付く。
(よし…)
俺は芝生の上に一本だけ佇む大きな木を見つける。
山崎
「みわちゃん、ここにしよっか。」
みわちゃんは嬉しそうに頷く
(良かった…まさかこんなとこで観察スキルが役にたつなんてね)
ほんわかしながらちび達とみわちゃんを眺めていると、
突如違和感を感じる。
山崎
「あれ……?」
いつの間にかシートの上から繋が消えていた。
(あ、あれ??何処だ!?)
辺りを見渡すと、
家とは違いダイナミックそしてスピーディーに寝返りを繰り返し、
シートからだいぶ離れた日向へ移動している繋を見つけた。
山崎
「す、凄い!!繋凄いじゃん!!…じゃない…おーい、危ないって!」
いかにもそっち系の男が小型犬を連れて歩いているところへ
コロコロしていく繋。