第28章 喧
芝生が一面に広がる公園にやってきた。
山崎
「あそこにシート敷こっか。」
小さい我が子を想ってか、
直射日光に当たり過ぎない木の下を選ぶ退さん。
(ふふっ…すっかりお父さん。)
みわ
「結、繋、ほら…」
芝生の上に敷いたフカフカのシートの上に結と繋をおろす。
結
「あう……」
結はうつ伏せのまま顔をあげ
彼女なりにいろいろ感じて一生懸命に手足をバタバタして喜んでる。
繋
「….あぶっ…」
繋は覚えた寝返りを駆使してシートの上を移動している。
みわ
「ふふっ……家に居るより楽しそうですね。」
山崎
「そうだね!!って…あっ!!繋がシートから脱走した!!!」
繋はシートの上から寝返りを駆使して脱走を図り、
あっという間に木陰から日向に寝返りで移動していた。