第28章 喧
黒駒勝男
「おっ?」
小型犬…ミニチュアダックスフントの前でようやく止まった繋
山崎
「す、すいませーーん。」
急いで繋を抱き上げる
(こいつ……どこかで………)
繋を抱き上げながら男の顔を見る。
黒駒勝男
「子供から目離したらアカン!!ちゃんとみとかな!!」
山崎
「気を付けます…」
(誰だ……この七三……どっかで………
おっと!いけね、今日は非番なんだった……)
俺は男に頭を下げるとみわちゃん達がいる辺りの日向に行き、繋と一緒になってコロコロごっこを始めた。
芝生の香りと日差しが
優しく俺たちを包んでくれている………