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真選組監察方山崎退と女中のラブストーリー

第2章 契





暫くして近藤さんの自室の前にたどり着いた。




"トントントン"





ノックをする。






〈〈みわちゃんか、入っていいぞ。






みわ
「失礼致します…」







昼餉の時に仲良くしてくれた隊士さんに、

近藤さんは真選組の頭…局長さんだと教えてもらった。

…だから出逢ったばかりのような気軽さで会えない……

緊張してしまう。。






戸を開け中へ入る。






みわ
「遅くなってすみません……」









部屋には近藤さんが1人、改まって座っていた。








近藤
「こちらこそ、こんな時間に呼び立てすまなんだ。

ん…?その羽織り…」







みわ
「あ…えと。

此処へくる途中でその…色々とありまして……

山崎さんからお借りしたんです。」







近藤
「ザキから!?…いろいろと!!?

ちょっ、何があったのーー!!?すっごく気になるんだけど!?」







近藤さんは身を乗り出して私に迫ってくる。







みわ
「えと…あの…な、成り行きで………」







近藤
「成り行き!!?え?…成り行きでーーっ!???成り行きって言ったら……」













"バコッ!"










私の背後の戸が激しく開け放たれ、

誰かが入ってきたと思ったら

その入ってきた人物がハリセンのような物で近藤さんの頭を強く叩いた。








みわ
「!?」









「どこに反応してんだ!アンタは!!!」








鬼の副長と呼ばれている土方さんだった。








土方
「佐藤さん、山崎の怪我の介抱してくれたんだってな。

此処へ来る途中で山崎に会って聞いた。」







みわ
「…あの…山崎さん大丈夫でしょうか…」







土方
「あー、アイツなら大丈夫さ。

佐藤を心配する余裕があったからな。」








みわ
「…わたしを?」




土方
「羽織りは貸したけれど、薄着で近藤さんとこ行かせてしまったから、
何か間違いがあったらいけない、様子を見てきて欲しいって頼まれたんだよ。」



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