第2章 契
土方さんを交えての話し合いになった。
話し合いの内容は、
私が本当に此処で仕事をする気持ちがあるのか、
…決まりを破ってしまう恐れが十分に考えられる事などだった。
近藤
「俺は何も考えずに君を此処に連れてきてしまった…申し訳ない」
みわ
「そんな…謝らないでください。。
私は自分の意思で此処で働くと決めました……
だからもし…その…禁を破ってしまったら自分の意思で此方を去ります。」
私に迷いなんてない。
だって…自分で決めたんだもん。
近藤
「………そうか。でももしそうなったら君には帰る場所が…」
みわ
「…大丈夫です。なんとかします。
ですから…働かせてください!お願いします!!」
近藤
「………分かった。
それでは君を正式に採用する。宜しくなみわちゃん。」
みわ
「は、はい!」
それから私は契約書に判を押したり、
お祝い金を実家の両親に半分、
私を拾ってくれた女将さんに半分支払ってもらえるように近藤さんに頼んだり、
少し雑談した後、女中の棟の自室へと戻った。