第10章 偵
みわ
「それではそろそろ帰りますね。」
彼氏
「はい!今日はありがとうございました!!
またいつでも立ち寄って下さい!奢りますから!」
みわ
「はい、喜んで!!それでは……」
私は彼氏さんに頭を下げると店の外へ出た。
あいも変わらず雨は降っている。
傘立てから自分の傘を取ろうと手を伸ばしたけれど、
空っぽだった。
(´⊙ω⊙`)
みわ
「えーーーーーッ!?」
どうやら傘が無くて困った人に拐われてしまったようだ。
みわ
「…はぁ……」
濡れて帰る覚悟を決め軒下から飛び出し、
屯所へ向かって走りだす。
(傘は拐われてしまったけど、
カレンさんの事を想うと心がポカポカする…)
こんな雨の日もあっても良いなって思った。