第10章 偵
屯所に戻ると雨で濡れた身なりを整え、カレンさんの元へ向かった。
みわ
「カレンさーん!」
カレン
「みわ…どうだった?」
みわ
「浮気なんか絶対にしてないです!」
カレン
「.…本当に?」
みわ
「はい…本当です!何故なら…」
(言うなって言われてるし…適当に吐いた嘘はバレる…)
みわ
「頑張って働いていたからです!!」
カレン
「頑張って働いてた?」
みわ
「はい!!…あんなに頑張っている人が浮気なんてするはずないですし…
常連客の方に、
田舎からお姉様が来てるってお話ししていましたから。」
←若干、嘘を吐いた。でもお姉様が滞在しているのは本当
カレン
「じゃあ、あれは…」
みわ
「はい、…多分お姉様だと思います!」
カレン
「そっか………そうだったんだ!!
そう言われれば、顔が似ていたような….……
きっと、きっとそうだよね!みわありがと!ありがとう!」
カレンさんの顔がホッとしている。
良かった…これならカレンさんが間違いを起こす事は無さそう…
みわ
「…ふふっ……いいですね、カレンさんはー」
カレン
「え?」
みわ
「私もあんなに素敵な彼氏さんが欲しいです!」
カレンさんは私からの報告を聞くと嬉しそうに
仕事へ戻っていった。
(クリスマス…性なる夜か……私には無関係だなぁー。
わざわざ気を利かせて、小川さんとイボさんが、カレンさんと私にお休みをくれたけど無駄にしちゃうな…(汗))