第9章 君と一緒に………
安「あおいのことは…
ほんまに俺が悪いねん…
男として最低なことをしたと思ってる。
あおいはずっと前から
俺に好意をよせてくれてて
そんときの俺は
まいに受け入れてもらえんことが
苦しくて悔しくて…
だからたった一度だけ
あおいとデートしてキス…をした…
あおいの気持ちを知ってて利用した…
その結果おれはあおいをひどく傷付けて
追い詰めてしまって…
やから…
あおいが俺から離れられるまで
側におろうって決めたんや…
まいはきっと分かってくれるなんて
自分勝手なことを考えて…
でも…その中途半端な優しさが
余計にあおいを傷付けたし…
一番守りたい人をひどく傷付けた…
それじゃなんの意味もないのに……
だから今日ちゃんとあおいに話してきた…
まいの側におりたいって…
ダメな自分とちゃんと向き合ってみたら
あおいも分かってくれた…
今さら遅いかもしれへんけど
それでも俺は…………
まいを手放して後悔することだけは
したくない…
もう二度とこの手を離さへんて約束する…
やからもう一度だけ俺を信じて
俺にチャンスをくれへん……………?」