第8章 守られる日々
狭い布団の中
静かに目を閉じると…
側にいてくれる人の温もりを感じて
守られているような気がして…
とても久しぶりに
なんの夢も見ることなく
静かに眠ることが出来た…
ただ朝目覚めると
いつの間にか帰って来ていた錦戸さんが
なぜか私の布団に潜り込んできていて
なぜだか狭い布団にぎゅうぎゅう詰めで
三人で寝ているという
不思議な光景が広がっていた(笑)
二人を起こさないよう
こっそりと布団から抜け出し
気持ちよさそうに眠る二人を見つめながら
ため息をつく…
もういい加減
この甘くて優しすぎる生活から
抜けださなくちゃいけない…
いつまでも二人に甘え続け
守られてばかりはいられないから
朝ごはんの用意をし
仲良く眠る二人を起こし
一緒にテーブルを囲む…
この幸せな夢から
目覚める時間がきたんだ……