第7章 君のために出来ること
安田side
こんなはずじゃなかったのに
まいが俺から離れていく……。
終わりになんか
出来るはずないやんか…………?
そんなん無理に決まってる。
今すぐにでも追いかけていって
亮の手からまいをうばいかえしたい…
亮の腕の中で泣くまいを
ただ黙って見ていたくなんかない…
いつだってまいに笑ってて欲しいのに
今は泣き顔ばかりが浮かんでくる…
「あおい…今日は送っていかれへんわ…
悪いけど一人で帰って………?」
あおい「章ちゃん…でも……」
「頼むから…
今はお前の顔見たないねん…!!」
マンションの前に
茫然と立ち尽くすあおいを置いて
一人家の中に入り
玄関にずるずると座り込む…
あほみたいに
涙が溢れて止まらへん……
ただまいが好きなだけやのに……
ただまいの側におりたいだけやのに……
ただそれだけのことが
どうしてこんなにも苦しくて
どうしてこんなにも難しいんやろ………?