第7章 君のために出来ること
その日の夜
私たちは狭い部屋の中布団をしき
誰がどこで眠るかで
少しもめたりして…
結局…私、錦戸さん、渋谷さんの並びで
布団に眠ることになり
渋谷さんは一人なんだか納得してないようで
ぶつぶつと文句を言いながら
布団に入ることになった(笑)
騒がしかった二人の寝息が聞こえてきた頃
私はそっと布団から抜け出し
ベランダに出た……
なんだか色んなことが一度にありすぎて
目が冴えて眠れなかったから…
顔に当たる風が心地よくて
顔を上げると空に浮かぶ月が
すごくキレイで…
なぜだか無性に章大に会いたくなった…
少しだけ………
少しだけ顔を見るだけなら
いいよね………?
そんな感情が溢れだして
私はこっそりと上着を羽織
二人が眠る部屋から抜け出した………。