第6章 強くて弱い心
マンションの下に着き
俺はマンションから少し離れた場所で
俺に向かって
嬉しそうに手を降るあおいを見つけた…
あおい「章ちゃん…
すごく会いたかったんだよ……?」
そう言って
俺の胸に飛び込んできたあおいに
抱きしめることも
突き放すことも出来なくて
ただじっと立ち尽くしていた……
「あおい…ほんまにごめん……。
もっと早くに伝えるべきやったのに…
俺には好きな人がおって…
ずっとずっと前からその人だけが
大好きやった…
でもなかなかうまくいかなくて…
イライラしてて
そんな時あおいからデートに誘われて
それを受け入れたんやけど………
でもやっと
その人の心手に入れることが出来た…
あおいを散々傷付くて
今さら調子いいって思うやろうけど…
俺は…その人じゃないとあかんねん…
だからごめん俺には…
あおいの気持ちを受け入れられへん…」