第6章 強くて弱い心
亮「やっと笑ったな(笑)
まいちゃんは笑っとかなあかんよ?
俺らのためにも自分のためにも…
その笑顔無くさんといてな…?
じゃあ凹むんはここまでにして飯食べよ!
実は俺今めっちゃお腹空いてんねん(笑)」
そう言ってにっこり笑う錦戸さんに
促され私たちは一緒にご飯を食べ……
下らない話をしながら
たくさん笑いあった…
そうしている間は
昨日あった辛かった出来事を
考えずにすんだから…
「錦戸さん…ほんとありがとうございます。
心配してくれて…
気を使ってくれて…
笑わせてくれて……」
亮「まいちゃんだいぶ酔ってるやろ(笑)?
そんな風に素直にお礼言う辺り怪しいわ(笑)」
「人がせっかく素直に気持ちを言ってるのに
ひどいなぁ(笑)
でも…酔った勢いで一つ
お願いごとしてもいいですか?」
亮「ええよ(笑)
でもまいちゃんから
お願いなんて珍しいなぁ?」
「今から…
さっき安田さんから来たメール見るんで
その間一緒にいてくれませんか?
一人で見ようと思ってたんですけど…
やっぱり怖くて(笑)」
机の上に置いたままのスマホを見つめながら
そう言って笑う私に
錦戸さんは一瞬驚いた顔をしたあと
下を向いたままの私の頭を優しく
くしゃくししゃとかき回した…