第5章 幸せの絶頂?
亮「すばるくん……!」
そんな錦戸さんの声と一緒に
急に明るくなった私の目に
章大に掴みかかる
渋谷さんの姿が見えて…
すばる「お前…何してんの?
どういうことなんか…
ちゃんと説明して?」
安「なんですばるくんがここにおんの…?
……もしかしてまいちゃんも………?」
振り返った章大と目が合う…
きっと何か理由があるはず…
章大が私を裏切るわけない…
そう信じたいのに
章大は何も言わずに
ゆっくりと私から目をそらす………
足元がぐらぐらと揺れて
今にも体が崩れ落ちてしまいそうな感覚…
「わ…たし…もう…帰りますね………?
みなさん…あんまり…飲み過ぎないように…
して下さいね………(笑)?」
私は早口にそう言い
亮「まいちゃん…ちょっと待って…!?」
そんな錦戸さんの声にも振り向かずに
下を向きただひたすら歩き続けた……
あと少しでもここにいたら
きっと泣いてしまうから…
一分一秒でも早く
この場から消えてしまいたかったんだ……