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しあわせのかたち

第5章 幸せの絶頂?


錦戸さんと渋谷さんと私は

マンションの玄関からこっそり顔をだし

章大の姿を探した…




マンション前で

誰かと話している章大の姿を見つけて


ほんとに友達と会ってただけだったんだ…


なんてほっとして


「ばれたら安田さんに怒られちゃうから

もう行きましょう(笑)」


そう言ってその場を離れようとした瞬間


章大の体がゆっくりと動き

見えなかった相手の姿がはっきりと

目に写った…



章大と一緒にいたのは

なんだか見覚えのある

かわいらしい女の子で…


その子は

私たちに気付いたのか

私をじっと見つめたあと


ゆっくりと目を閉じる…



訳がわからないまま

二人を見つめといると


そんな私たちの目の前で章大は

その子の顔に顔を近付けていく………



違う………

そんなわけ無い……(笑)




目の前の光景が信じられなくて

二人から目を離せずにいると…



ふいに後ろから伸びてきた手が

私の目を覆って



「見たらあかん……。

絶対に違うから…多分なんかわけがあんねん。

何も無しにあんなことするわけない……」



そんな錦戸さんの声が

すぐ後ろから聞こえる…




目隠しをされた目が

じんじんと熱を帯びるのを感じながら


ぎゅっと唇を噛み締めると



すばる「あいつ…許されへん………!!」



そんな渋谷さんの声が聞こえてきた……
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