第3章 交差する想い
そんなある日
事務所からの呼び出しを受けて
朝イチ安田さんを迎えに行った…
「安田さん…何かやらかしたんですか(笑)?
朝から事務所に呼び出されるなんて…」
安「別に何もないよ………?」
「そう…ですか…………」
それからは
会話らしい会話もなく
ただ車を走らせ
事務所に着くと
マネージャーに呼ばれるまま
個室に入った………
マネージャー「安…?
何で呼ばれたか心当たりは…?」
安「ありませんけど……?」
マネージャー「じゃあ…これは…………?」
そう言って
私と安田さんの前に差し出されたのは
一枚の写真で…
それは…
安田さんとかわいらしい女の子が
キスをしている写真だった………
マネージャー「軽率にも程があるやろ?
お前も男なんやから誰とも付き合うなとは
言わへんよ?
でもな…
自分のしてる仕事をちゃんと理解して
責任をもて!」
安「すいません……
撮られてるとは思ってませんでした…
でも…付き合ってる訳じゃないんで……」
マネージャー「あほかお前!
やったらこんなん余計にまずいやろ?
お前だけじゃなく
グループ全体に迷惑かかるってことが
分からへんのか!?」
安「だから…
さっきから謝ってるじゃないですか?
これ以上どうしたらいいんですか?」
マネージャー「とりあえず
外に出る前に写真は押さえたけど…
お前……
このままやったら
いつかダメになるぞ?」