第3章 交差する想い
マネージャーが出ていって
二人残された部屋の中は
気まずい沈黙………。
黙っていることが苦しくて
「……やっちゃいましたね(笑)
バレないようにしなきゃ
ダメじゃないですか?」
そう震える声で呟きながら
必死に笑った……
本当に必死に……………
でも………
安「まいちゃんには…関係ないやんか……?」
そんな安田さんの言葉に
必死に堪えていた涙が溢れだして
私は部屋から飛び出し
一番近くにあった
トイレの個室に駆け込んだ……
もうこれ以上は
苦しさにも悲しさにも
耐えられそうになかったから………
拭いても拭いても溢れてくる涙を
止められそうになかったから……………