第2章 伝わらない想い
安田side
"俺の側で笑ってて欲しい…"
そう苦しいぐらい願ってるのに
抱きしめた腕の中で
まいちゃんは悲しそうに泣いていて…
もうどうしたらいいんか
分からなくなる…
「…分かったから…
お願いやから…もう泣かんといて………?
好きな子に泣かれるんは
辛すぎるわ…(笑)
そんなに辛くて苦しいなら…
今まで通りでいい…
特別じゃなくてもいい…
だからもう…苦しまんといて?」
そう言って…
きつく抱きしめていたまいちゃんを離すと
まい「安田さん…………?」
俺を呼ぶまいちゃんの声が聞こえる…
でも………
「ごめん…俺先にかえるわ(笑)
みんなにも謝っといてな………?」
今振り返ったら
またまいちゃんを抱きしめてしまいそうで
俺はその場から
走って逃げ出した………………