第2章 伝わらない想い
まいside
"安田さんは…どうしたいんですか…?"
私今きっと…
ひどい顔してる……………
ビール飲み過ぎたし……
泣いてるし…
挙げ句に安田さんを責めてるし…
ほんと救いようがない………
安田さんが悪いわけじゃない
そう分かってるのに………
安「俺がどうしたいんか…
まいちゃんは…ほんまに解らへんの…?」
「違っ……そうじゃなくて私は……
はぁ…もう止めましょう……?
みんな待ってますから……」
そう言って肩に置かれた手をすり抜け
立ち上がった瞬間
私の体は
ふわりと安田さんに包み込まれて……
「だめです!ここ外ですよ?
誰かに見られたらどうするんですか!?」
焦ってバタバタと暴れる私を
安田さんは
更にぎゅっと強く抱きしめる…
「俺は…ただまいちゃんが好きなだけやで?
正直俺だって何回も諦めようとしたよ…?
でも無理なんやもん…
気がつくと目で追ってしまう
声がしたら姿を探してしまう
笑ってたら自分のことみたいに嬉しいし…
泣いてたら抱きしめてあげたくなる…
もう俺にだってどうしたらいいかなんか
分からへん…
これ以上どう伝えたらいいん………?
まいちゃんのことが
好きで…好きで…仕方ない………」