第2章 伝わらない想い
だから……
「私は…
安田さんの気持ちには応えられません…
今まで通り…
雑用係として側にいさせてください……」
これが私が言える
精一杯の言葉…………
安「それが…まいちゃんの本心…?
俺のことは何とも思ってないってこと…?」
「はい……だからこれから先も
仕事仲間として接して下さい………」
安「うん……わかった。
なんか困らせてごめんな…?
俺少し勘違いしてたみたいやわ(笑)
もしかしたらまいちゃんも俺のことって…
でもやからって簡単には諦めへんよ?
たとえ今は何とも思ってなくても…
いつかきっと…
俺を好きにならせて見せる。
だから覚悟しといてな…?
これからの俺は……
まいちゃんに一直線やから(笑)」
そんな言葉を残して
安田さんは笑顔で車を降りた…………
一度も後ろを振り返ることなく
前だけを向いて……。
どう答えることが
正解だったんだろう………?
どう答えれば
安田さんを傷付けることなく
ずっと側であの笑顔を
見ていられるんだろう……?
今の私にはどんなに考えても
答えなんて
見つけられそうにない…………