第2章 伝わらない想い
車を止め助手席に移動した安田さんと
向かい合う…
安「昨日も聞いたけど…
まいちゃんは俺のことどう思ってる…?」
「……もちろん大切に思ってますよ…?
安田さんだけじゃなく
関ジャニ∞みんなのことを…
心からみんなが大好きです。」
安「うん…もちろんそれは嬉しいよ?
でもそうじゃなくて…
一人の男としてどうかってことを
聞きたいんやけど…(笑)?」
ふわりとかわいい笑顔を浮かべ
そう問いかける安田さんに
「それは…私は…雑用係ですから…
安田さんをそんな風に見たら
仕事…続けられなくなります……」
震える手を必死に抑え
なんとか言葉を吐き出して
私を見つめるきれいすぎる瞳から
顔をそらすと
私の震える手に安田さんの手が重なる…
安「まいちゃんが俺をどう思ってても…
俺はまいちゃんを女の子として見てるよ…?
いつも元気で…いつも一生懸命で…
何にでも全力で取り組む…
そんなまいちゃんを…
女の子として見てる。
どうしても……
俺のこと男として見られへん…?
まいちゃんの特別な人に
俺はなられへんかな…?」
心臓が
止まるんじゃないかと思った………
安田さんが……
私を女の子として見てくれてる………?
ほんとに……………?
私はこの予想外の告白に
何て答えればいい………?
"私もあなたが好きです………。"
それとも…………?
ほんとは悩まなくても
答えはわかってるんだ………
"私もあなたが好きです"
そんなこと言えるわけがない………
その言葉を言ってしまえば
大好きなみんなも………
大好きな仕事も………
きっとすべてを失うことになる。
そしてきっと最後には
今この瞬間
私の前にある大好きな笑顔さえ
失うことになるから…………