第3章 呟きまとめ
#ふぁぼされた数だけエロいことを呟く
(加州くんで。「犯される」)
爪の先まで丁寧に彩られた指はその色に反して酷く男らしいものだった。その節くれだった手に掴まれたら、整えられた指になぞられたら…そんな妄想に脳を縛られて、彼女の体は甘い痺れに犯される。
(一期一振で。「淫靡」)
物腰は柔らかくて、声も落ち着いていて、酷く穏やか。嫌味なく、世間が彼を王子と表する理由を出会った直後に理解した。なのに。
「ああ、…まつ毛が」
まつ毛を払う為な詰められた距離はとても近くて、目元に触れられた指は手袋越しなのに熱くて、囁かれた吐息混じりの声はいやに淫靡で。
(三日月さんで。「不埒」)
美しい物を捕えてずっと眺めていたい。美しい者を自分の手で滅茶苦茶に壊したい。この男を前にすると相反する衝動に身動きが取れなくなる。
「主は愛いな。…壊したくなる」
「え…」
身動きが取れなくなったところを抱き寄せ、体を弄る不埒な手の意図に困惑して。やがて理解する。
囚われて壊されるのはきっと私だ。