第3章 呟きまとめ
光忠お題・「ねぇ、わかってる?」
唇と唇が触れ合うその瞬間、彼女が怯えを滲ませる。ふるりと震えるくせに彼を見上げる瞳は、ひどく、濡れていて。
期待しているのだと饒舌に語るものだから。
「ねぇ、わかってる?」
僕に食べられたくて、堪らないんでしょ?と嗤ってみせた。
(煽る光忠)
「ねぇ、わかってる?」
自分が腐ってるって。
己が腐っているから、僕の腐臭に気付けないんだね。
いっそグズグズに溶けて吐気を催す程に腐り落ちてしまえ。そしたら君なんて誰も欲しがらないでしょ?
同じく腐った僕以外は。
(黒光忠×黒審神者)
乱された長い髪の隙間から覗く白いうなじに、後ろからがぶりと噛み付いた。
今、男の中にあるのは支配欲と征服欲。
細く上がった女の悲鳴に、それがほんの僅かに満たされる。
「ねぇ、わかってる?」
そう男は詰った。
その悲鳴には、確かに期待と快楽の色が滲んでいたからだ。
(攻め様光忠)