第11章 そこで目にした君。
サイド
長い長い廊下を歩いてると前から見覚えのある姿をした人を見つけた。
紫がかった髪
左目につけられた包帯
紫の着物
キセル
あぁ、こんなにも私の知ってる人の共通点。
こんなオンボロ船にいるわけない。
人違いよ人違い
どんどん近づいてくるその人をガン見してしまう。
すれ違うときに
??「後でここに来い」
一言だけ、本当に小さな声で言った
あ、晋助だ。
あの声、あの口調。
高杉晋助
晋助と分かればあとで血もらお
銀時たちと離れて数時間
ご飯食べてなくてもうフラフラ。
お兄ちゃんたちは大丈夫かな?
あ、お兄ちゃんから血もらったや。
けど…お腹すいた!!