第9章 才能と有能
ーハンジsideー
「ふふーん♪今日もソニーとビーンは元気かなぁ??」
私はいつも通り、ソニーとビーンの様子を見に調査兵団内部を歩いていた。
しかし、しばらくすると微かだが騒ぎ声が聞こえてくる。
(…何の騒ぎだ?)
私は興味本意で騒ぎのする方に向かった。
近くまで行くと覚えのある後ろ姿を発見した。
「あっれー、オルオとペトラじゃん。君達も騒ぎが気になって来たの?」
「 「ハンジさん!?」
後ろから声をかけたからか、彼らは驚きながらこちらに顔を向けた。
「そうです。…騒ぎが気になって来てみたら、向こう側にリヴァイ兵長がいたので仲裁に入ると思ったんですけど…。」
「そしたら何故かあの新兵が出てきやがって…。」
「あの新兵…?」
視線をリヴァイに向けると、その横にいた新兵が騒ぎの中心に向かっていた。
「あれって… ミユじゃん !」
「ハンジさん知り合いなんですか!?」
「…まぁね。」
私の答えに彼らは驚いてる様子だった。
「 ミユが仲裁に入るみたいだね。」
「そうみたいですけど…でも何であんな奴に…。」
「見てれば分かるよ。」
オルオとペトラは何か言いたげだったが、渋々彼女の様子を見ることに決めたようだった。
(それに…きっと面白いことが起こると思うから。)
(…面白いこと…その根拠は?)
(私の勘♪)