第9章 自暴自棄と、大切な人と
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かおりちゃんには何回も怒られたけど、やっぱり優しくて、私が取るはずの記録も控ええてくれてた。
『どーせみとれてるんだろうなっては思ってたけどね!』って、いつも言われた。
2年生になって、赤葦くんが入ってきた。
赤葦くんがあげたトスを木兎がうつ、それを私が控える、というのが定着してきた頃。
『まおさんて、木兎さんの事どう思ってるんですか?』
『えー何その質問~〜』
『なんとなくです』
『好きって言ったらどーすんのー』
『やっぱり好きなんですか?』
『やっぱりバレてる?本人にバレてないの不思議なくらい舞い上がってるよね』
『そうですね、頑張ってください、応援してるんで』
って言われてその日から3人で帰ったりするのが多くなった。理由は言わずもがな、遅くまで居残るから。
女の子を1人で帰すのはよくない!ってことで2人に送ってもらったりしてた。
高等部に上がった頃から1人暮らしをしてたからいつ家に帰っても良かったのだけど。
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