第9章 自暴自棄と、大切な人と
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そして、冬頃、赤葦くんが
『あ、今日すみません、ちょっと寄り道したいんで先帰ります。お疲れ様です』
じゃあ2人で帰ろうぜ、って言われて2人で他愛もない話をして帰った。国語の小テストの事、物理の先生が厳しい事、購買の好きな食べ物の事。
そんな話をしてたら、小さな公園を見つけた。
『まお~、公園寄ってこうぜ』
『私ブランコやる~』
2人でブランコを漕ぎながら明日の数学の小テストの事を話してうなだれた。
そろそろ寒いから帰ろうってなった時に木兎が言ってくれた。
『俺さ、まおの事が好きだ、付き合って』
夢にも思わなかった。好きな人と両思いだったなんて。私は今、顔が真っ赤なんだろうな、恥ずかしくて下を向きながら、それでもしっかり頷いた。
それをみた木兎は凄い喜んで私に抱きついてきた。可愛いなって思った。
そのまま、キスをした。
そうしたら反応が返ってきた。
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