第9章 自暴自棄と、大切な人と
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愛に飢えていたんだと思う。
両親からの愛が欲しかった。
好きな人と言える人からの愛が欲しかった。
年月が過ぎて高等部に上がった。
その噂は男子の中で根強くあり、気づいたら先輩にも広まっていた。
何人か、先輩に誘われた。その内の1人にバレー部の人がいた。
『ぁ、先輩…』
『まおちゃんさ、かわいすぎ…ねえ、バレー部のマネ、やってよ、そしたらいつでもできるし、俺頑張っちゃうけどな、ッ』
なんて言われて、特別入りたい部活も無かったからそのままバレー部のマネになった。
ある時は先輩と、ある時はその噂を知ってる中等部の後輩ともシた。
その先輩の代の時は春高には行けず、夏のインターハイが終わって引退していった。
先輩達が引退してから、バレー部に来る意味がないと思った。でも、同じマネ仲間のかおりちゃんは面白いし、雪絵ちゃんはかわいいし、その2人に会う為だけに行っていた。
あの日までは
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