第22章 春眠暁を覚えず、ってなに?
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水で顔を洗う。
朝の恒例行事だ。冬でも水で洗う。
寝起きの悪い俺はいつもこれで目を覚ます。
だけど、一向に目が覚めない。
しょぼしょぼする?
しばらくして、コーヒーのいい匂いがした。
まお、食パン焼いてくれるとか言ってたな…あれ、おはようって言ってないな。
色々思いながらリビングに向かう。
「ふぁ~~あ…おはよー、いい匂い」
思わず欠伸がでる。
まおは微笑みながら、食パンとコーヒーを出してくれた。
コーヒーで目覚めるかな…
簡単ご飯だ、なんて言ってたけど、あるだけありがたい。じゃなきゃ食わないもん。
ホント出来る彼女だよな…
食パンを頬張りながら、ふとそんな事を考えた。
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