第22章 春眠暁を覚えず、ってなに?
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日差しが柔らかくて気持ちいい。
布団がふんわりしてる気がする。
鳥達の声がよく聞こえる気がする。
「光太郎、起きて~!し!ご!と!」
…まおの声?
俺は今、モーレツに眠いんだ…
頼む、寝かせてくれ。
そんな思いは届かず、大音量の携帯アラームで目が覚める、というよりは眠りを邪魔された。
仕方なく、ベッドから出たらまおに話しかけられる。
「おはよー光太郎、食パン焼くけど食べる?」
「…んー、食う…」
凄く眠い。ふらふらしてるのが分かる。
早く水で顔を洗おう…きっと良くなる筈だ。
そう思い、俺はふらふらした足取りで洗面所に向かう。
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