第17章 末っ子気質
.
「だいぶ回復したっしょ?末っ子木兎くん」
「…そうだな、ありがと」
「いいのいいのー、今はチームメイトだしねー」
そういえば、まおからメッセージが来ない。よっぽど怒ってんのかなー…
まだ22時だけど、早い日はまおもう布団の中にいたりすんだよな…早めに帰るかなー…
「返事きた?」
「来ねえから、早めに帰るわー」
「へーへー、今日は俺が奢るわ。次はお前の奢りな、貸し」
「ヘイヘイヘーイ黒尾!持つべきもんは友だな!」
都合いいわ、なんて言われたけどスルーした。とにかく、早く家に帰ろう。
お勘定を(黒尾が)済ませて、外に出る。
しばらく歩くとちょっとチャラい兄ちゃんたちが女の子を囲んでいた。
よく見るとまおに似てる子がいた。
「…あれ、まおちゃんと梟谷のマネの子たちじゃない?」
「やっぱそうだよな…」
考えるより行動!俺はその兄ちゃんのところに駆け寄った
.