第17章 末っ子気質
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「おや、まおちゃん?」
「……出ない」
「さっきの今だろ?出ないだろ」
「別れようとか言われたらどうしよ黒尾…泣く…」
「おいおい涙目、ったく、後悔するくらいならさっさと謝れよなー…」
さっきはごめん、出ていっちゃってごめん。
今、黒尾と飲んでるから、飲んだら帰る。
鍵忘れたから、ベル鳴らすから開けて下さい。
と、打ってメッセージを送信する。
「まおちゃんいい女だし、フリーになったら狙っちゃおうかな〜♡」
「はー…絶対渡さねえし…つか何フリーになったらとか…」
もうお互い何杯飲んだか分からないくらい飲んで、酔いに酔っている。黒尾なんて、顔真っ赤だし。
「エロそう、まおちゃん」
「エロい」
「いいよなー…俺しばらくご無沙汰なのによー…木兎のくせにー…」
いつもよりも黒尾がよく喋る。
酔うと俺はあんまり喋らなくなるからかもしれないけど。それでも、酔ってこんなに喋った事ってあったか?
なんて思ってたら、黒尾がまた口を開く。
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