第17章 末っ子気質
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「キャー木兎さんコワーイ」
「うっせえ黒尾…」
「イライラしすぎ。とりあえずさっさと飲み屋入んぞ。飲みながら聞く」
「おう…」
ちょっと古い、落ち着いた居酒屋に入る。
とりあえず生2つね、と黒尾がさっさと飲み物を頼む。
少しして、ビールとお通しのキャベツが出てきた。
「はい、カンパーイ」
カーン、とジョッキが当たる音が響く。
「あー…やっぱ仕事終わりのビールいいわー、んで、どしたのまおちゃん」
「…俺はまおじゃねえよ…」
「そーゆー意味じゃねえよ、どうせお前がわがまましまくってまおちゃん呆れたんだろ~」
ホント、呆れられたらどうしようか。
喧嘩だけでなく、普段一緒に住んでてもそう思う。
その時はその時!って思ってはいるけど、いざそうなった時、俺はどうなるんだろう。
…まおに謝ろう…
目の前の黒尾を見向きもせず、スマホを取り出しまおに電話を掛ける。
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