第16章 アメとムチは使い様
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「私も…食べたかった、一緒に」
「お、照れてんの?かわい♡」
わしゃわしゃわしゃ~
髪の毛を弾くように頭を撫でられる。
安心する、大きな手…
「よし、食べようぜ!」
「ご馳走様!」
「いい食べっぷりだったな!大きくなんぞ?」
「今更大きくなっても困る」
先、お風呂入るね。と言って食器を片付けた。
…今日はとても甘えたい気分だ。
光太郎みたいに自分の気持ちにストレートな人が羨ましい。
断られたらどうしよう、とか。色々考えてしまう。
こういう時に自分の甘え下手が嫌になる。
いっつもつんけんだしな…
「…好き」
湯船に浸かりながらぽつりと呟く。
しばらくするとリビングの方からドタドタと音が近づいてきた。
「なー!俺も一緒に入っていい?」
「…ん!いいよ」
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