第7章 ステラさんの過去
「×××、生きてここを出ようね」
そんな約束もしてたっけか…
まぁ、昔々の約束など忘れてしまった。
ーーー
ふっと私は目を覚ました。
肩にはクローゼットに入ってたはずのブランケットがかかっている。
ベッドを見たら、ステラさんはもういなかった。
…18時、2時間も寝てたのかぁ
今日はさすがに寝すぎな気がするが寝る子は育つというからいいや。
軽く伸びをしてから、私はキッチンへ向かった。
「アオメ〜、席とっといたよ!」
自分の隣にある椅子をペチペチ叩きながら、クレナさんは招いている。
礼を言って座ると、すぐに私の前にも料理が置かれた。
「ステラさん、ブランケットありがとうございました」
ステラさんにお礼を言うと、彼は食事を止めて言ってきた。
「こちらこそ。明後日じゃなきゃベッドが届かないから夜も邪魔する」
「分かりました……って、えぇっ⁉︎」
私が驚いている間に、あとの2人もなぜか「俺も!」「私も」と言っている。
確かにベッドは横幅もあるので、横になればなんとか収まるだろう。
「ま、まじですか……?」
「「「まじです/だよ/だ!」」」
あたかも当たり前のように言うから私は苦笑い気味で了承してしまった。