第6章 アサシンデビュー
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ようやく我が屋敷につき、馬車から降りる。
肌が見えてるところは大丈夫なのだが、
ドレスやドレスの下は見るに堪えない感じになってるだろう。
「とりあえず風呂に入って、その後にマスターに報告だな」
自室前で別れて私はすぐに風呂に入る。
髪を絞ると、誰のものかも分からない赤い液体が恐ろしいほど出てきた。
「何時になっても嫌いだ、この匂い」
遠くの方でする鉄っぽい匂いには鳥肌が立つほどだ。
いつもより10倍丁寧に私は体と頭を洗って風呂を出た。
その後にドレスを手洗いで繰り返し洗っていたら、ネイビーの色に戻った。
良かった、ステラさんから貰ったものだから大切にしなきゃだし…
私がドレスをハンガーに吊るした時に、備え付けの電話がなった。
「ステラだ、もう来られるか?」
「お待たせしてすみません、すぐ行きます」
私はまだ髪を乾かせていなかったので、上の方でお団子にして慌てて出て行った。