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殺し屋が執事になってみました。【R18】

第6章 アサシンデビュー


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外を歩いていたらどこかからバイオリンの音が聞こえてきた。



この人、上手だ!心地の良い音だなぁ〜



どうやらこの大きな屋敷で弾いてるみたいなので、僕は少しだけ歩みを遅くして聴く。



「思い出すなぁ……姉さんは元気だろうか」



バイオリンをよく弾いてくれたあの人もすごく上手かった。


僕はあの人に憧れて、あの人が好きで、あの人がいたから生きてこれた。




この曲は…ハイドンのレクイエムだ。




《レクイエム:死者の安息を神に願う曲。死者に贈る別れの曲》



確かあの人も依頼を完了した後にこの曲を弾いてたっけか…




そんな事を思いながら、僕は屋敷を通り過ぎて行った。







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