第6章 アサシンデビュー
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壁や床に飛び散った血以外を私は元どおりにした。
さっき見た通りにテーブルやイスを並べて人……死体を座らせる。
ぐちゃぐちゃで、たくさんの血を吸ったレッドカーペットをホールの真ん中に引けば完璧だ。
「ステラさん達、遅いな…。手こずってるんだろうか」
ホールを出て、私がこの辺じゃないかなと思ってた部屋の扉を開ける。
ーあ、ビンゴだ。主発見っ!!
「な、なんだお前はっ!!」
イスに座っていた主は私を見るなり、
震えた声を出しながら怯えていた。
「あなたを殺すために、この屋敷にいる人全員を殺しちゃいました…。
あなたにそんな価値あるんですかね?」
壁にへと追い詰めながら私は問ったが、主は歯をカチカチさせてるだけだ。
「私はないと思います。
それでは、オヤスミナサイ」
自問自答したところで、私は主の心臓を撃ち抜いた。
それを私は担いでホールに戻ると、もうみんな揃っていた。
主の死体を確認してもらったが本人で間違いなさそうなので任務を無事終えた。
「じゃ、帰るか…。お疲れ、アオメ」
ステラさんの労いの言葉にお礼を言いながら私達は馬車に戻った。