第6章 アサシンデビュー
曲も終わりに近づき、幸せそうな新郎新婦の目の前で華麗に演奏する。
「ーー♬〜♬〜〜♪♪〜♪〜♪〜」
曲が終わったその瞬間ーー
広いホールに銃声が鳴り響いた。
こだまする人々の悲鳴と雄叫び。
そんな中、私は扉付近のガードマン達を
一瞬で片付ける。
どの扉の前にも死体が4つほど転がってるのですぐにはすぐには出れないはずだ。
その勢いで私は人々の命をかっさらっていく。
なんの手応えもない、ただ殺されて血をまき散らすだけ。
返り血を雨のように浴びながら、悲鳴をBGMに私はホールを舞った。
生きている人が私だけになって、やっと動きを止める。
髪の毛から垂れてくる誰かの血を私は拭いながら、辺りを見回した。
どこもかしこも真っ赤で、血の生臭い匂いが充満している。
「さて、もう一仕事するか…」
真っ赤なドレスに身を包んだ私はまた動き出したのだった。