第3章 怪しい依頼にはご用心⁉︎
手付金1000万っ⁉︎なんでそんなに…
《手付金:暗殺を承った場合に先に貰うお金。後からもらうのが報酬。》
私は驚きつつ、内容を確認していくお更に驚かされた。
成功報酬が1億っっっ⁉︎なんだこの額…。
標的はどこかの伯爵のようだが、聞いたことのない名前だ。
「なぜこんなに高額なのですか…?」
私がそう聞いても男は沈黙を守っている。
どうしよう、やろうか迷うな…。
「ー達成率100%の死神に見初められた殺し屋なんだろう?アオメ」
野太い声で男は言う。
普通ならこんな依頼、怪しすぎて断っていただろう。
でも今回それは無理な事を私は悟った。
なぜなら、男から禍々しいほどの殺気がじわじわと私を取り巻いているのだ。
「喜んで承りますよ、アオメの名にかけて」
私がそう言うと男はニヤッと笑ってこう言った。
「交渉成立だな、ならこれ持ってけ」
ポイッとこちらに投げてきたのはバッグ。中を確認すると手付金だった。
今思えばこの取引が私の人生を180度変えた分岐点だった。