第3章 怪しい依頼にはご用心⁉︎
私は裏業界で生きている裏側の人間。
要するにフリーランサーの殺し屋だ。
《フリーランサー:組織などに属していなく、自由に依頼を受けている》
小さい頃から暗殺訓練を学び、10歳の時から殺し屋を始めた。
16歳になった今では裏業界で私の名を知らない人はいないと言うほど有名になった。
依頼達成率100%の死神に見初められた殺し屋、【アオメ】として。
そんなある日のことだった。
「ーオヤスミナサイ」
目の前の獲物の心臓を私は撃ち抜く。
今回の依頼はあまり難しいものではなかったのでさっさと私は片付けてしまった。
返り血に染まったコートを脱ぐと代わりにパーカを羽織り、フードを深く被ってから早々に私は街に出る。
そのまま路地裏にある小さな店に入り、
さらに1番奥の個室に向かった。
そこには太った大柄の男が葉巻を咥えて、指で机を叩いている。
「遅くなりました、立て込んでいまして…」
私はそう言いながら席に座る。
私を見たその男は黙ってカバンから紙の束を机の上に出してきた。
それは今回頼みたい依頼についてをまとめたものだった。