第5章 この女、冷酷 冷淡 冷徹 にして最狂
「アオメ、ホールからは誰も出させるなよ?」
私は返事をしてもう一度地図を見る。
扉は全部で3つか…なんとかなりそうだ
「アオメが仕事してるところ見たいから早く終わらせちゃおうね〜」
「出来るだけ早く終わらせて、そっちを手伝いに行きますから」
心強いサポートもついているので大丈夫そうだ。
「久しぶりの協力戦だな…6年ぶりかも」
「そんなに⁉︎ずっと1人でやってきたんだぁ〜!」
私がつぶやいことにも、すぐにクレナさん達は反応してくれた。
「10歳の時からずっと1人だったので、こうやって人と良いものですね〜」
「スペルタールを卒業したのが10歳の時でしょう?入学したのは?」
「当時のことはそんなに覚えてないんですけど5歳の時ですかね…」
思い出そうと思っても、断片的にしか思い出せない。
「孤児院育ちなんですけど、急に変な人が来たと思ったら銃を撃ってきて…私も殺されそうだったけど連れてかれたんです。
その時に連れて行かれたのがスペルタールでした」