第5章 この女、冷酷 冷淡 冷徹 にして最狂
「⁇ なんの話ですか?」
私が聞いても誰も答えてくれないまま、
食事は始まった。
味も見た目も良いこの料理はいくらでも食べれちゃいそうだ。
私は目いっぱい食事を楽しんだ。
「俺らで明後日の作戦を確認するぞ、
誰の部屋でやる?」
「…私の部屋で良ければ!」
そして私達は「ごちそうさま」をってからキッチンを出た。
相変わらずクレナさんはくっついているが、私が慣れればいいんだと開き直った。
部屋に入るとみんなでテーブルを囲むように座った。
テーブルの上にはテルターノ家の屋敷内の地図が広げられている。
「まずアオメがここからバイオリンを持って、堂々と入る。
演奏中に俺たちは裏から入って、主人の部屋を探す。
アオメがホールに集まるであろう者達を全て始末するそうだから、俺たちは探すことに専念するぞ」
結婚式が行われるホールはなかなか広いので十分に暴れることができそうだ。